カテゴリー「ゲーム」の記事

2008年2月29日 (金)

HD DVD撤退の被害者はWii

HD DVDの撤退で、最も被害をこうむるのは、Wiiだ。

それは、ハイビジョンへの移行が大きく加速するから。

テレビのハイビジョン化はかなり進んでいて、問題はプレーヤとコンテンツだっ
たが、それが解決した。PS3に有利なように。

ハイビジョンのコンテンツが豊富に出揃うようになると、標準画質のWiiはいか
にも貧弱。

任天堂としては、日本がハイビジョン時代になるのは、地上波アナログがとまる
2011年と思っていたのだろうが、目論見が外れたはずだ。

2011年なら、Wiiのハイビジョン版でも、Nintendo DSと連動する新型でも、ロー
ンチさせる余裕は十分にある。

しかし、2008年中に、ハイビジョン化が進むと、Wiiは頭打ちになるだろう。

ハイビジョンになれば、ゲームの枠を超え、AVセンターとして強化されつつある、PS3が盛り返す可能性
は高い。

関連
ソニー Cell生産から撤退 ~通信、放送、パッケージメディアを融合させるPS3
PS3値下げ PS2との互換性を捨て脱ゲーム機
ゲーム市場 任天堂一人勝ち いつまで続くか Wiiの弱み、PS3の強み

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2007年11月 8日 (木)

ソニーは半導体プロセス開発から撤退

残念なニュースを見た。

・32nm以降のプロセス開発から撤退
・回路設計は継続

少なくとも、45nmまでは、共同出資会社として、協力してやるようなので、PS3は一段階は安くなりそうだ。

回路設計は残すと言うが、それがセルなのかは分からない。
利益の点からすれば、セルよりも、枯れたプロセスで製造しているチップの方がずっと儲かるからだ。
何でも新しいものがいいとは、限らない。

ただ、回路設計のIPで儲かっている企業は少ない。ARMはともかく、トランスメタは残念だった。

ソニーは、最終製品を持っているから、話が違う可能性がある。そうあって欲しいなあ。

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2007年11月 1日 (木)

PS3の分散処理でギネス更新 映画とろうぜ

PS3の分散したPS3を集めた、演算記録で、ギネスを更新した。

ギネスの更新は、どうでもよいのだが、大きな可能性を示している。

以前指摘したように、PS3で分散処理をすれば、映画が取れるのだ。

手順は、こんな感じ。
1.PS3をネットにつなぐ
2.つなぎ先は、元締めであるPlaystation.com
 (アプリケーションを入れる必要はあり)
3.Playstation.comから、つながれた個々のPS3に、画像作成(レンダリング)するデータが来る
4.個々のPS3で、レンダリングし、結果をアップロードする

レンダリングは、とても分散しやすく、1フレーム単位ではなく、1フレームの半分など、自由に分けられる。
30万人以上集まれば、統計的にも、安定した計算力を提供できるはずだ。

・コンテンツ作成者のメリット
 レンダリングは、純粋な計算機コストであり、待ち時間なので、それを安価にアウトソースすることでコスト削減
・PS3ユーザのメリット
 レンダリングしている画像を見られれば、参加した一体感と最新の情報を得られる。
・ソニー
 元締めとして、取りまとめれば、収益を上げられる

もちろん、映画だけでなく、薬や天気などのシュミレーションなど、ボランティアを募れば、今まで演算性能が足りず、諦めていた多くのことが解決できる。

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2007年10月10日 (水)

PS3値下げ PS2との互換性を捨て脱ゲーム機

PS2のゲームは動かないPS3は、ゲーム機ではなく、AV機器としての道を歩むことを示している。

なにしろ、AV機器としての機能は、1080pのアップスケーリング、HDMI、x.v.Color、DeepColorなど、すべて維持している。SACDはさすがにいらないか。

あと、消費電力が280Wになった。これはCellが65nmになったのだろうか?

次のアップデートは、間違いなく、BDレコーダーのドライブを積んでくる。
そしてHDDも500GB程度積んで、BDレコーダーとして、販売されるだろう。
そのときの価格は10万円に近いはずだ。

売れなかったPSXのリベンジみたいだ。思想としては素晴らしいので、ちょっと欲しくなるね。
ただ、「ソニータイマー」はなあ・・・ちなみに私の家の2台のPS2は壊れた。

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2007年10月 4日 (木)

ゲーム市場 任天堂一人勝ち いつまで続くか Wiiの弱み、PS3の強み

WiiがPS3に圧倒的な差をつけているが、いつまで続くか、Wiiの弱みとPS3の強みを考える。

・Wiiの弱み
標準画質(SD画質、今のテレビね)であり、Wiiの驚きに慣れてしまうと、次の驚きを生み出すスペックをWiiはもっていないことだ。
大画面テレビとハイビジョンの普及とインパクトを任天堂は軽く見すぎている。
Wiiのゲームは、大画面・ハイビジョンと、標準画質の差が出にくい、「サザエさん」や「らき☆すた」のような、ベタな塗りのアニメ調の絵作りのものしか、作れないだろう。

Wiiチャネルがうまく行かず、頭打ちになったら、任天堂は、Wiiの高性能版を考えねばならない。ライフサイクルの短いゲーム機になる。まあ、それでも十分コストは回収できているだろうが。

・PS3の強み
 PS3の強みは、ハイクオリティな映像と音楽である。
ゲームが大作かどうかと、映像と音楽のクオリティが優れているかは別のものだ。
これをゲームパブリッシャーは分かっていない。
だから、ゲームが大作ばかりであることが、弱みになっている。

はっきり言って、大作ゲームは、やるのが億劫だ。簡単に終われて、いつでもすぐに再開できる、そうしたゲームがない。
気軽に、「面白そう」と簡単に手に取れるゲームが、PS3にはない。

短い時間でも一区切りできるゲームを、ハイクオリティな映像と音楽で作る。
モーションコントローラは、ロジクールのMX Airなどアリ物を使っていい。
それで、Wiiと同じようなゲームを、映像・音楽のクオリティで圧倒する。
中身やボリュームを変えてはいけない。それだけでWiiのユーザは、別世界を体験する。

コーエーの三国無双シリーズがそれなりに売れているのは、「一回」が短く、それまでの状況や戦略を思い出す必要はなく、再開できるからだ。
RPGやシュミレーションゲームは、再開するとき、それまでの戦略や作戦を忘れてしまうと、かなり困る。

4コマ漫画のような、さっと終われて、いつでも楽しめるものを、圧倒的な映像と音楽のクオリティで作る、これができるのがPS3の強みだ。

ただ、前に書いたように、もはやPS3はゲーム機ではないと思うが。

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2007年9月20日 (木)

ソニー Cell生産から撤退 東芝の方が、Cellを分かっている

昨日書いたとおり、東芝が、デチューンしたCellを使って実写とCGのリアルタイム合成を考えているとのこと。しかもフルHD。

PCI-Expressで普通のコンピュータにつながるらしい。美容室や百貨店の化粧品売り場に置くのかもしれない。
なんと、消費電力は10Wだそうだ。フルHDで、H.264のエンコードを行えるとは、すごい性能だ。業務用の放送スタジオ機器にも進出できるかもしれない。

こうしたソリューションがドンドン出てくるだろう。

ソニーより東芝の方が、Cellの使い方を分かっている。次はDVDレコーダーに積むぞ。

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2007年9月19日 (水)

ソニー Cell生産から撤退 ~なぜ、東芝はCellを買ったのか?

確かに、300mmウェハの工場を新たに作ると、2000億円程度かかる。
それに比べれば、1,000億円で購入するのは安いとも言える。

半導体と原子力に注力するという東芝の基本方針にかなったものだが、それだけだろうか?
半導体は、バカバカ投資できるような、状況ではない。
例え、65nmへの移行に目処が付いているとしても、単に、生産設備が安く手っ取り早く手に入るからとは思えない。

東芝は、Cellの新しい利用方法を考えているのではないか?
ちょうど、松下が「ビエラリンク」で、ビデオカメラ、DVDレコーダー、テレビをつないで成果を挙げている。

もっとコンピュータパワーがあれば、DVDレコーダーに、今のアナログ放送を録画すればアップスケールしてフルHDで再生、そういう処理ができる。

そのレベルの処理なら、PS3のCellは、オーバースペックだし、発熱と消費電力の面で使い勝手が悪い。
AV家電用に、周波数を落とす、SPEを減らす等、使いやすく変えることも、工場があれば自由にできる。
65nmなら、もっと楽に使える。

そうしたことを東芝は考えて、工場を買ったのではないだろうか?
もしかしたら、東芝の方が、Cellの活かし方を知っているのかもしれない。

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2007年9月18日 (火)

ソニー Cell生産から撤退 ~通信、放送、パッケージメディアを融合させるPS3

通信と放送だけでなく、DVDやCD、iPod(圧縮音源)などのパッケージメディアも、PS3を通すことで、大幅に品質を向上させ、新たな体験を生み出すことができる。

具体的には、こんな感じ。

1.インプットされるデータ
(1)地上波デジタル・アナログ
(2)インターネット
(3)iPodやWalkmanといった圧縮音源、DVD、CD

2.アウトプットする機器
(1)フルHDテレビ(HDMIでブラビアとリンク。ビエラリンクみたいにね)
(2)Hi-Fiオーディオ

3.行う処理(プロセッシング)
(1)DVDのアップスケール(提供済み)
(2)iPodやWalkman、CDのアップスケール(高音質化)
(3)顔認識による破綻させない、ユーザによる画面の絵作り
(4)番組録画に対応し、関係する情報をインターネットで検索。ブログはニュー
スのように音声読み上げ

4.追加される機能
・チューナーとHDD録画機能(PlayTVだね)
・顔認識プログラム
・高音質化プログラム
・絵作りのプログラム
・音声読み上げプログラム
・iPodやWalkmanをつなぐドック
・WWWブラウザ

3.(3)については、説明が必要だろう。
 テレビや液晶ディスプレイに対し、ユーザが行える画面の絵作りの設定はとても限られている。画面全体に対する輝度やRGBの色味の調整くらいだ。
 現在、デジカメやプリンタでよく行われているように、顔を認識して、明るくする等を、映像に対して行う。
 例として、顔をつぶさず暗めのシックな画面にする、セピア調の映像にする、白トビを起こさず明るい画面にする、そうした絵作りを提供する。
 PS3は、ユーザの好みの画質を作り、再生するのだ。

3.(2)は、iPod、Walkmanなど、圧縮音楽を高音質化させる。外ではイヤホンで聞いても、家ではPS3を通し、高音質な音楽として楽しむ。

PS3を通すことで、ユーザ好みの高品質な音と映像になる。Cellにはそれを行うパワーがある。

3.(4)は、地上波デジタルで送られるデータを元に、ショッピングサイト、公式サイト、ブログを検索する。
放送中に、フルHDテレビの画面に、PinP(ピクチャーインピクチャー)等、合成して表示する。
ニュースサイトの記事やブログの記事の部分を、音声読み上げで、ラジオのニュースのように聞く。

ハードディスクがあり、インターネットにつながり、激烈なプロセッシングパワー。PS3だけができる世界がある。ゲーム機として売る必要はない。

また、100万台が光ファイバで、ソニーのチャンネルに常時接続するようになれば、ユーザが、空いているPS3のプロセッシングパワーを提供できる。
例えば、映画等のCGでは、画面をコンピュータで作成する。

これが時間がかかり、コンピュータを占有する。ならば、世界中のPS3で分散してやってしまう。
ユーザに対しては、宣伝代わりにレンダリングしている映像を見せてもよい。自分のPS3がレンダリングした映画なら、観たいと思うだろう。

まさに、ゲーム機とは違う世界が存在する。

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ソニー Cell生産から撤退 変化するビジネスモデル

Cell生産から撤退が、最先端プロセスへの投資抑制という、まだ前向きな場合の、ビジネスモデルの変化を考えてみる。

この手のニュースは最近多い。
2006年11月:Infineon Technologyが65nm以下はしないと発表
2007年01月:NXP(旧Philips Semiconductors)がSTMicroelectronicsとの共同プロジェクトからの撤退を発表
Texas Instruments(TI)も32nm以下はしないと発表
2007年03月:ソニーも半導体投資を抑制し、45nm以下は1社ではやらない

ソニーも、3月に発表していたのだが、撤退ではなかった。ソニーの皮算用としては、65nm、45nmとシュリンクしてコストを回収する、それ以降は投資が膨大になりすぎるので、IBM等に委託、と思っていたのだろう。
もしかしたら、45nm以下は、メモリをまとめても、チップが小さくなりすぎ、支障がでるのかもしれない。

ただ、この撤退は、単に、PS3が売れなかった、という理由だけではない。
プロセスシュリンクで半導体コストを削減し、投資を回収するというゲームコンソールのビジネスモデルが、行き詰ったともいえる。

となると、別の方法で、金を稼ぐ必要がある。
PS3が、AV機器としてのアップデートを、ガンガンしているのは、AV機器をまとめるメディアセンターの座を狙っているのだと思う。
奇しくも、久夛良木氏の狙いどおり、ということなのか?

となると、次はチューナーとブラウザが出てくるはずだ。

現在の地上波アナログのTVやDVDでも、PS3をかませると、アップスケールされてハイビジョンのように見える、とインパクトが強い。

音もPS3で再生すると、音質が上がる、PS3にテレビやアンプやスピーカーをつなぐのだ。

さらに、インターネットとつながると、地上波デジタルと合わさって、PS3がエージェントとして、インターネットから様々な情報を集めてくる。さらにサードパーティのチャンネルも受信するだろう。

Wiiチャンネルと、方向性は同じだが、Cellのスーパーパワーを活かせるAV分野が雲泥の差だ。

そうなると、地上波デジタルが始まり、ハイビジョンが当たり前になる2010年に、SD画質のWiiとPS3の差が、露骨に表れ、PS3に雪崩を打って移行する可能性がある。

そのためには、ビデオデッキのように、24時間電源を入れっぱなしでなければ、話にならない。Cellの問題点は、発熱と消費電力だから、シュリンクが重要であることは間違いない。

間違いなく、久夛良木氏は考えていたんだろうね。すごいなあ。16bitの夢を見た6809のようだ。

追記:PS3のチューナー、発表されていました。地上はデジタルに対応できるかは不明だけど、当然するでしょ

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2007年9月16日 (日)

ソニー Cell生産から撤退 ソニーの損得勘定は如何に?

Cellの設備を売却し、東芝と共同会社で運営するというが、それだけでCellのシュリンクの恩恵を受けられるとは思えない。
東芝は、ソニーのために、ドンドンCellを安くするほどお人よしではないだろう。

詳しくは分からないが、二つの可能性が考えられる。

1.設備投資が製造委託より大きいと判断。
 つまり、単に90nmの生産設備を売却しただけで、Cellを作る権利はあるから、65nm、45nmはIBM等に製造委託した方が有利ということ。
 何のことはない。古くなる生産設備を売っただけ。プロセスルールの微細化の設備投資は指数関数的に大きくなるので、自分でやるより、どっかにやってもらい買った方がコストパフォーマンスがよいと判断した。
 PS3が爆発的に売れれば、設備投資も考えるだろうが、現状からすれば難しい。なれば、IBM等で65nmのCellが製造できるようになったら東芝から買わない。

 実際、65nはともかく45n以降はやらない、というベンダーは多い。悪くない判断だが、さびしい限りだ。
 この場合、価格低下の可能性は残されているが、ビジネスモデルを再検討しないといけない。

2.短期的な業績のため
 もうこれは最悪。製造業は、短期の業績だけにとらわれてはいけない。浮き草家業のファンドとは違うのだ。 
最近、SCEの幹部が多くのインタビューで、5年、10年のスパンで考えることが大事と訴えているのに、言うこととやることが反対なのが、とても気になった。
ソニー本社への訴えなのかもしれない。 

 こうなると、マイクロソフトの失敗パターンになる可能性が高い。東芝との共同会社というのが、せめてもの救いか? 
 ただ、最近、PS3のビジネスモデルに変化が見られる。再検討をしている可能性がある。

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