Cell生産から撤退が、最先端プロセスへの投資抑制という、まだ前向きな場合の、ビジネスモデルの変化を考えてみる。
この手のニュースは最近多い。
2006年11月:Infineon Technologyが65nm以下はしないと発表
2007年01月:NXP(旧Philips Semiconductors)がSTMicroelectronicsとの共同プロジェクトからの撤退を発表
Texas Instruments(TI)も32nm以下はしないと発表
2007年03月:ソニーも半導体投資を抑制し、45nm以下は1社ではやらない
ソニーも、3月に発表していたのだが、撤退ではなかった。ソニーの皮算用としては、65nm、45nmとシュリンクしてコストを回収する、それ以降は投資が膨大になりすぎるので、IBM等に委託、と思っていたのだろう。
もしかしたら、45nm以下は、メモリをまとめても、チップが小さくなりすぎ、支障がでるのかもしれない。
ただ、この撤退は、単に、PS3が売れなかった、という理由だけではない。
プロセスシュリンクで半導体コストを削減し、投資を回収するというゲームコンソールのビジネスモデルが、行き詰ったともいえる。
となると、別の方法で、金を稼ぐ必要がある。
PS3が、AV機器としてのアップデートを、ガンガンしているのは、AV機器をまとめるメディアセンターの座を狙っているのだと思う。
奇しくも、久夛良木氏の狙いどおり、ということなのか?
となると、次はチューナーとブラウザが出てくるはずだ。
現在の地上波アナログのTVやDVDでも、PS3をかませると、アップスケールされてハイビジョンのように見える、とインパクトが強い。
音もPS3で再生すると、音質が上がる、PS3にテレビやアンプやスピーカーをつなぐのだ。
さらに、インターネットとつながると、地上波デジタルと合わさって、PS3がエージェントとして、インターネットから様々な情報を集めてくる。さらにサードパーティのチャンネルも受信するだろう。
Wiiチャンネルと、方向性は同じだが、Cellのスーパーパワーを活かせるAV分野が雲泥の差だ。
そうなると、地上波デジタルが始まり、ハイビジョンが当たり前になる2010年に、SD画質のWiiとPS3の差が、露骨に表れ、PS3に雪崩を打って移行する可能性がある。
そのためには、ビデオデッキのように、24時間電源を入れっぱなしでなければ、話にならない。Cellの問題点は、発熱と消費電力だから、シュリンクが重要であることは間違いない。
間違いなく、久夛良木氏は考えていたんだろうね。すごいなあ。16bitの夢を見た6809のようだ。
追記:PS3のチューナー、発表されていました。地上はデジタルに対応できるかは不明だけど、当然するでしょ